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側弯の手術をして

「9月1日より2学期が始まり、無事復学した。同級生もぶつからないように気をつけてくれ、すぐ学校生活にもなじんできた。勉強の遅れが気になるが .....」 (男性会員15才)

 

背中が曲がっている事に気がついたのは中学2年生の中ころだったと思う。特に、身体に不自由があったわけではないが、「病院に行ってみてもらおう」と母が言いはじめ、どうしてそうなのか気になっていた。

 4月1日慶応病院に行き、初診の先生に側弯と言われて側弯外来に回され、鈴木先生に診てもらったら、「手術した方がいい」と言われた。どんな手術なのだ ろうか、なおるのだろうかと不安を感じた。手術は6月23日に決まり、入院は6月8日に決まったが、なかなかベッドがあかなくて15日にのびてしまった。 側弯の事をよく知らなかったため、母が調べて話してくれたが、背中に痛みがあるわけでもなく、まだ病気だという実感がなかった。鈴木先生や「あやめの会」 の方々より、詳しい説明を受け、病気の事がわかってきた。先生も「心配ないよ」、「スポーツもできるよ」と言ってくれ、安心してきた。

 入院前に手術のための血液を1400ccとるために1週間に1回の割合で4回採血した。その時の採血の針は太くてなかなか入らなくて、採血のあと腕が膨 れ動かなくなり心配した。なかなかベッドがあかなくて落ち着かない日が7日ぐらい続いた。入院したのはちょうど15才の誕生日の次の日だった。入院してか らは、15日から22日までCTスキャンやMRIなどの検査が毎日といっていいほどあったので、外出などはあまりできなかった。

 手術の日は朝から忙しかった。手術は痛いのか、どうなってしまうのか、うまくいくのだろうかなど、不安とともに緊張してきた。8時ごろ麻酔の注射をして から9時ごろ手術室に向かい、午後の2時ごろ手術室を出た。5時間かかったが麻酔のせいかあっという間の出来事のようだった。また痛くもなかった。麻酔に かかるとどんな状態になるのかよく分かった。手術後2日間はぼっとした感じだった。また3日間ぐらいは背中の痛みがあったが、がまんできないほど痛くはな かった。

 病室は、手術後4日間は処置室で、ナースステーションの横だった。その後もとの病室に戻ったが、その頃には痛みもほとんどなくなり、だいぶ元気になった。

 点滴と、座れないことと、痛みのために1週間ぐらい不自由だったが、1週間たったら痛みはほとんど消えた。立ち上がってまっすぐ背筋を伸ばすことができ たときは、背中が重たく感じたが、いままでの不安も消え、鈴木先生や事務局の方々が「手術すればすぐ良くなっていく」と言われた通りだった。日毎に食欲も 出て学校の勉強のことも思い出してきた。手術後、3週間は座ることができず、食事は立って食べた。手術後身長を測ったら3cmのびていた。163cmであ る。60゜の側弯だったが手術で13゜になり、ほぼまっすぐになった。もうまがった感じはない。

 手術後2週間たった頃にギブスができた。ギブスをしているときは、プラスチックのロボットになったように身が固く感じられたが、しばらくするとギブスに も慣れ、また、シャワーが浴びられるようになった。3週間目には座れるようになった。痛みも消えテレビも楽しめるようにもなり、もうすぐ退院できるぞ、と 実感してきた。最初鈴木先生に大手術だと言われたとき、すごい大手術だとおもったけど、終わってみたらそうでもなかった。慶応に4週間いたが、良くなった ことと、入院したい人が待っているとかで、蒲田の大槻病院に移ることになった。大槻では、身体も自由になり、そのせいかテレビにも夢中になり、毎日来る母 に「勉強しなさい」と言われてしまい、家にいるときと変わらない。2週間後、やっと1ヵ月半ぶりに家に帰り、ほっとした。夏休み中なので遅れた勉強を少し でもとりもどそうと思った。

 9月1日より2学期が始まり、無事復学した。同級生もぶつからないように気をつけてくれ、すぐ学校生活にもなじんできた。勉強の遅れが気になるが、少し づつがんばれるように努力しようと思った。今は体育の授業はまだできないが、他は学校生活も家でも手術前と変わらない。手術したことももう遠い昔のよう だ。肩甲骨も元通りになり、手術をして良かったと思う。スポーツは得意ではないが、5年前から北海道の旭川の近くの美瑛に冬休みスキー合宿に行っていた。 うまくすべるようになってきたので、今年スキーが出来ないのはとても残念だ。しかし、きっと次の冬には思いきりスキーができるだろう。楽しみだ。

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