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皆さんに伝えたいこと

「就寝及び体育授業時以外の着用というものであったが装具着用時の外見の不自然さに精神的に耐えることができず中学在学中の3年間の着用のみで、高校入学を機に自らの意思で装具着用をやめ、通院もやめてしまった。」(女性会員 40才)

● 経緯

 初診:14歳 角度:40度 治療:装具療法

 就寝及び体育授業時以外の着用というものであったが装具着用時の外見の不自然さに精神的に耐えることができず中学在学中の3年間の着用のみで、高校入学を機に自らの意思で装具着用をやめ、通院もやめてしまった。

当時の認識

 中学の同級生で側弯症の兄弟をもつ人から整体の先生を紹介されて通院していた。その後も整体の情報を聞き、何件かの整体院を経験。側弯症が直るという認識はなかったが、進行予防にはなると想像していた。
 ”成長が止まれば 側弯症の進行も止まる”と聞いていたので安心していた

その後

 高校3年間は水泳部に籍を置き、普通の学生生活を過ごす。(膝の故障者がそのまわりの筋肉を鍛えることで故障を克服しているのと同様全身運動をすることで、進行予防効果があるはずという自身の思 い込みもあった。)幸い、目立った自覚症状(腰痛・呼吸障害等)は無く社会人生活、結婚、長男出産
 結婚生活に入った時点で不安になり、近所の整形外科診察を受けるも今後の進行は無いとの診断

 

● 現状

 40歳  79度 (14歳~40歳の26年間で 約40度の進行)

現在の心境

 通院・治療を自らの意思でやめてしまったことへの後悔

この病気に対する認識の甘さ

 → 成長が止まれば 進行が止まる は間違い

情報の入手手段が限られていた

 → 現在はインターネットという情報入手手段があり、今回診察を受けるにあたっても活用

 

● 同じ病気の方へ伝えたいこと

①整体治療で効果はない(進行予防にもならない)

 聞いたところでは、遺伝子異常が原因と判明しつつある病気を整体で直せる訳がないのでは?

②早期治療の重要性

 自覚症状がないからといって放置すると私の二の舞になる

 思春期の装具治療や手術は決して楽なことではないが(私自身手術がこわいという意識もかなりありました)年齢が高くなるほど、治療そのもの が大変になること、手術をしても普通生活への復帰に時間がかかる等、良いことはひとつも無い。この病気を正しく認識し、将来のことを考えて

③正しい判断は、親の責任

 小・中学生の時点では、自分で正しい情報の選別や判断はできない。親・親族の判断に頼ることになる。楽な治療法(なぜなら整体は治療ではない)に走らず、真剣に子供の将来を考えて

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