装具の毎日
「私がコルセットをつけて初めて寝た夜思った事は、ドラム管の中で生活しているようだなと言う事 ...」 (女性会員 14才)
私がコルセットをつけて初めて寝た夜思った事は、ドラム管の中で生活しているようだなと言う事です。
普段は背中と布団がべったりとくっついて眠れるというのに、その時は一段浮き上がった所で、眠っている様な気がしたからです。慣れてしまうと、あまり感じなくなるけど最初の一週間位は、いつも思いました。
また、困った事も沢山ありました。クラブでビオラをやると、うまく肩と顎に、はまらなくて、左手にとっても負担がかかって腕を傷めたり、また物を落とし ても拾いにくいし、雑巾がけもうまく出来ないし、足の爪も切れないし、靴下も上手く履けないし、とにかく上半身が曲がらないので困ってしまいました。最 近、雑巾がけは柄の長いほうきに雑巾を取りつけて、ほうきに力を加えて押しながら前に進むとか、靴下を履く時は、足を椅子にかけて一段高くして、それで履 くなど解決したものもありましたが、まだ解決していないものも、いくつかあります。
普段の生活以外で困った事は、スキーの時です。鈴木先生が『別に困る事はない。全く普通と同じに出来る』とおっしゃったのでコルセットを外さずに滑った らそれが大違いで、とても大変でした。まず転んでしまったら他人の手を借りないと起き上がれないし、背中が何かにつっかかるような気がして、なかなか思う 通りに板が動いてくれなくて、スピードが出過ぎていまったりして、私はやっぱりスキーはやる時だけ外した方が、怪我が少なそうでいいなと思いました。
昨年の夏の猛烈な暑さも身にこたえました。混んだバスの中では倒れてしまいかと思う程体中に熱がたまり、普通の人の5倍位汗をかいてしまいました。お腹にも沢山汗をかいてしまって、空気穴の部分以外真っ赤になってしまいました。
今の状態がいつまで続くのか、わかりませんが、とにかく気を大きくして真面目に着けて、鈴木先生の『もう、卒業』との一日も早い指示を待つ事にします。