現在位置: ホーム 私の体験談 手術をして感じたこと

手術をして感じたこと

「私は、今年の2月8日に慶応大学病院で手術をしました。もうすぐ手術をしてから3ヵ月が過ぎようとしています。経過は順調で新学期から普通に通学しています。」(女性会員 17才)

 

 私は、今年の2月8日に慶応大学病院で手術をしました。もうすぐ手術をし てから3ヵ月が過ぎようとしています。経過は順調で新学期から普通に通学しています。学校に行っている時でも、出かけている時でも、あまり疲れを感じない ので手術をしたという意識が、あまりありません。今は、保護の為のコルセットはつけていますが、それも夏前に外れる予定です。

 私は、入院も手術も生まれて初めてでした。病院のスケジュールで、予定の日よりも入院が早くなってしまったので、心の準備も荷物の準備も出来ていないま ま病院に行く事になりました。ほんの4日間早くなっただけだったのですが私にとって、とても貴重な4日間でした。その事を少し惜しみながら、病院へむかい ました。

 私の病室は旧館の6人部屋で、おばちゃんばかりでした。他の病室を見ても高校生は少なく、一人しかいませんでした。けれど、そのあばちゃん達のお陰で、 3日もしないうちに病院の生活に慣れる事ができました。皆、本当に良い人達でした。一つの病室が、一つの家族のようになっていて、とても良い環境だったと 思います。いつの間にか、落ち着ける場所にさえなっていました。

 1月の中旬に入院して、その月は貯血や沢山の検査がありました。毎日がのんびりながらも、すぐ過ぎていきました。そして2月に入ってからすぐに、鈴木先 生から手術の説明を聞きました。この時初めて私の中に実感が湧きました。そして初めて、怖いと思いました。何の為に入院しているのか忘れる程、楽しんでい た生活の為、気持ちが引き締まりました。手術はその日から1週間後に控えていました。それでもまだ、他人事気分が抜けませんでした。

 8日手術の朝、家族や親戚が来てくれて私は余裕に笑顔でいられました。しかし、手術着に着替えて、注射をして、病室を出るまでの間、死にそうになりまし た。極度の緊張が走り、逃げたくなる程でした。出来れば今から麻酔をかけてほしいと思いました。そしてストレッチャーに乗り手術室へ。ここからはもう、覚 えていません。

 手術は6時間位だったそうです。その日から2日後位までは、点滴の薬によって痛みもなくよく寝たのであまり記憶にありません。術後2日目に一度立たされ て、3日目からは歩行器を使っての歩行練習が始まりました。一週間ちょっとしてからは、歩行器を使わずに歩けるようになりました。日一日と良くなっていく 事に、皆が喜んでくれました。私はそれがとても嬉しくて、早く良くなろうと思いました。

 家族や病室の人達が見守ってくれ、友達が応援してくれて、先生方や看護婦さんが、一生懸命面倒を見てくれて、周りの人達の支えがあって、今の私がありま す。とても感謝しています。手術をして良かったです。そして、病院生活を経験できて本当に良かったと思います。健康である事の有り難さをしみじみ感じまし た。

 本当に、有り難うございました。

 

ドキュメントアクション