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娘の根性

「鈴木先生に診て頂いたのが、中一の9月の初めで『すぐに装具を』との診断に娘も私も大いに落胆し、これから先どうなるだろうと不安で少々、暗い気持ちになりました。」 (女性会員 母親)

 

 鈴木先生に診て頂いたのが、中一の9月の初めで『すぐに装具を』との診断に娘も私も大いに落胆し、これから先どうなるだろうと不安で少々、暗い気持ちになりました。

 たまたま、鈴木先生より「あやめの会」を紹介して頂き連絡を致しました所、色々とお話をやさしく伺いまして、不安も大分薄らぎました。

 装具をつける事で本人が学校で不愉快な思いをしたり、消極的になったりしないかという事が親としては心配でしたが、今の所、卑屈になるこ事もなく、これ までと変わらず学校生活を大いに楽しんでいます。装着してから、約2年が過ぎましたが、鈴木先生との約束の『体育の時間とお風呂の時間以外はつける事』を 本当によく守っています。寝る前の腹筋も頑張っています。

 ただ、担任の先生には事情を説明し養護の先生の協力も得て、着替えは保健室でさせて頂いています。娘に聞きますと、最近は要領よくなり保健室に行くのが面倒な時は、トイレで装具を外して袋に入れ自分のロッカーの上にさりげなく置いておくそうです。

 装具をつけると以前よりウエストも10cm以上増える訳ですので、学校の制服は買い替えました。

 3~4ヶ月毎に慶応病院に行きますが、鈴木先生の『いいですよ。装具が効いていますよ、この調子で頑張ってつけてね』と言う言葉を伺うと、本当にほっと します。装具を初めて受け取る時、肩のあるTシャツのような肌着を着用するよう言われましたが、娘は暑くなるとお洒落心も手伝ってかランニングを着たくな り、装具の腋の下が当たる部分に、さらしを当てて、つけていました。鈴木先生に申しますと、装具の脇の部分に4カ所穴を開けて下さいまして、糸で縫いつけ てさらしを固定で出来るようになりました。又、ビオラを弾くのに左の腋が当たって痛いと申しますと、治療にさし障りがない程度に少し装具を削って下さいま した。娘はそれに味をしめて、快適に過ごす為にお腹の回りが痒い時、着用のまま外から掻けるように、直径2cm位の穴を所々に空けてもらえないか、相談し てみようかしらと冗談めいて話しています。

 親として出来る事は『成長期の今、つけないで悪くなって後悔しない為に、少し窮屈だけれど鈴木先生との約束を守って頑張ってつけようね』と、励ます事しか出来ませんが、それでも一日も早く装具を外してもいい日が来ますようにと、願うばかりです。

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