102度の側弯症の手術をしていただいて
「平成10年12月8日、慶応病院で「102度の側彎症です」とおしゃる鈴木先生のお声を聞き、頭の中が真っ白になりました。」(女性会員 母親)
平成10年12月8日、慶応病院で「102度の側彎症です」とおしゃる鈴木先生のお声を聞き、頭の中が真っ白になりました。
平成8年7月、学校の心臓検診で心臓に雑音があり精密検査を受けたときのレントゲン写真を見た小児科の先生に、「側彎症ですね」と言われ、近くの大学病院 の整形外科に行きました。そこでの診断は、「30度の側彎症なので、2ヶ月後の検診で進んでいるようでしたらコルセットをします」とのことでした。
この時、大学病院で定期検診をうけていればこのような事にならなっかたと悔やまれてなりません。
私は民間療法に行き、「コルセットや手術をせずに側彎症を治せる。側彎症の手術は大変な手術で、色々な後遺症が出て健康な生活ができない」と言われ、それをを信じてしまったのです。そして、そこで取り返しのつかない2年間を過ごしてしまいました。
その間に娘の背骨はS字に曲がり娘に何と申し訳ないことをしてしまったのかと後悔してもしきれません。鈴木先生に手術をした患者の方や「あやめ会」をご紹 介いただき、お話しを聞くと「側彎症の手術は大変な手術だけれど鈴木先生にしていただければ大丈夫。手術後4ヶ月はコルセットをすること、1年半は体育を 見学しなくてはいけないけれどその他は今までと変わりはない」とのことで、それまで「側彎症の手術をしたら大変なことになる」と聞かされていたのは嘘で あったと思うとそれを信じていた愚かさを改めて思い知らされると共に、患者の不安を取り除いて下さる先生のご配慮に感謝いたしました。
鈴木先生が 「これだけ進んだ側彎症だと2回の手術が必要です。だいたいの人は1回の手術で綺麗に直します。また手術の難しさは、50度・60度で手術する人の倍で す。40度以上の側彎は成長期を過ぎても一生進みます。このまま放置しておくと肺機能が低下して普通の生活が困難になり、最悪の場合は心臓にも影響しま す」と仰るのを聞きながら、「娘を助けて下さるのは鈴木先生しかいない」と思いました。
平成11年 1月14日に大槻外科病院に入院、1月26日に1回目の手術をしていただきました。午後6時に手術が始まり、終わったのは12時近くでした。102度の側 彎は背骨が固くかたまり、矯正するのが大変だったとのことでした。手術後のレントゲン写真を見せていただくとS字に曲がっていた背骨が緩いカーブになって いました。
2月9日 に、2回目の手術がありました。1回目の手術から2回目の手術まで娘はベッドを60度まで起こすことはできますが立ったり、歩いたりすることはできないの で看護婦さん達には、大変お世話になりました。また「あやめ会」の方々に入院中、励まして頂き感謝しております。
2回目の手術は午後6時に始まり、10時頃までかかりました。手術後レントゲン写真を見せていただくとS字に曲がっていた背骨が殆ど真っ直ぐになっていて、神業ではないかと思いました。
このような大変な手術していただいた鈴木先生に何とお礼を申し上げたらと思いましたが、あまりにも感激して「ありがとうございます」としかいえませんでした。 手術から3日目にベットから起き上がり、翌日からは歩行器を使いトイレに行けるようになりました。
3月10日に退院し、3月30日の検診で通学の許可がでました。そして4月10日の高校の入学式から元気に通学しています。
娘は、親の過ちで危うく不幸になるところを鈴木先生に救っていただき、新しい体と人生を頂いたと言っても過言では無いと思っています。
本当にありがとうございました。