脊柱側弯症・検診と事後管理をめぐる諸問題 - A4 済生会中央病院での側弯外来
東京都済生会中央病院 整形外科部長 鈴木信正先生 (あやめの会会報1号(平成2年発行)に掲載された寄稿より)
脊柱側弯症・検診と事後管理をめぐる諸問題
東京都済生会中央病院 整形外科部長 鈴木信正
A-4 済生会中央病院での側弯外来
従来筆者は、慶應義塾大学病院において、側弯症外来を20年にわたって担当してきましたが、2つの病院において外来を行い、手術は筆者の病院で行うという、いわば2重生活を送ることは困難になりました。そのため、平成12年4月より、慶應病院での外来は中止し、済生会中央病院の外来に専念することとしました。慶應の側弯外来は、これからの若い人に任せ、主に経過観察を対象とし、本格的治療の必要な方々は、済生会中央病院で治療するように考えています。
筆者の率いる済生会中央病院整形外科では、側弯症外来を毎週金曜日の午後に行っています。また、経過観察のためにレントゲンを使わず、モアレ法による解析を用いた特殊外来としてモアレ外来(おおむね第一木曜日の午後)も、世界に先駆け行っています。