脊柱側弯症・検診と事後管理をめぐる諸問題 - A7 ふだんの生活では
東京都済生会中央病院 整形外科部長 鈴木信正先生 (あやめの会会報1号(平成2年発行)に掲載された寄稿より)
脊柱側弯症・検診と事後管理をめぐる諸問題
東京都済生会中央病院 整形外科部長 鈴木信正
A-7 ふだんの生活では
-あまり神経質にならずに-
側弯症の場合には、いくら側弯症のことを心配しても、また日常生活でいろいろな注意をしても何もならず、ふだんは側弯症のことは忘れて生活をすることが大切である。
また、装具治療をしている人では、装具を下着と思って着用することが大切であり、装具を着けてさえいれば側弯のことは忘れて良い。また、装具を着けたまま積極的に運動するようにした方がよい。
側弯が軽度の人では、定期的な受診だけを忘れなければ後は何の注意も必要なく、普通の生活でよい。
また、手術後の人では、手術後1年6ヵ月を経過したら、正常な人と全く変わらない生活でよく、またどんなスポーツをしてもよい。